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シルクロード文化財保護フェローシップ
 
 
文化財保護の専門家育成をめざす「サムスン・シルクロード文化財保護フェローシップ」の一環として、2005年/2006年に日本の大学生を対象とした中国・西安での現地視察/学生交流会を企画しました。これは将来、文化財保護/修復に関連した分野で働くことを希望している学生に、日中共同による文化財保護/修復の現場である唐代皇帝の陵墓「乾陵」の視察などで文化財保護の現状に直接触れていただき、現地の研究者や学生との交流を通じて、文化財保護のあり方について考える機会を提供するものです。

2006年度の視察では、西安郊外「乾陵」での日中共同の文化財保護/修復活動視察や、西安文物保護修復センターでの現地研究者/大学生との交流勉強会、兵馬俑坑や秦始皇帝陵墓などの世界遺産の視察を行い、密度の濃い研修となりました。


2006年「サムスン・シルクロード文化財保護フェローシップ」学生
視察ツアー スケジュール


2006年 11月12日(日)
■ 成田空港より上海経由で西安到着

2006年11月13日(月)
■ 唐代皇帝陵墓「乾陵」での日中共同文化財保護/修復活動視察
■ 前漢時代の出土物を展示した漢陽陵博物館視察

2006年 11月14日(火)
■ 西安文物保護修復センターで研究者および西北大学学生との交流勉強会
■ 大雁塔/碑林博物館視察

2006年11月15日(水)
■ 世界遺産「兵馬俑坑」「秦始皇帝陵墓」視察
■ 華清池/唐代歴代皇帝宮殿「大明宮跡」視察

2006年11月16日(木)
■ 西安より帰国

参加大学および学生数
東京芸術大学(6名) 国士舘大学(2名)京都造形芸術大学(2名)

ツアー風景

乾陵で研究者より 説明を受ける

修復作業の見学


西北大学での交流勉強会

兵馬俑坑の視察


2005年「サムスン・シルクロード文化財保護フェローシップ」学生
視察ツアー スケジュール


2005年 9月7日(水)~9月10日(土)
■ 「サムスン・シルクロード文化財保護フェローシップ」調印式
■ 平山郁夫氏講演(国家文物局)
■ 北京大学での学生交流会
■ 中国文物の保護/修復の現場を特別訪問
(中国研究員から文化財の保護/修復についての説明)

参加大学および学生数
慶應義塾大学(2人)、一橋大学(5人)、東京大学(2人)、早稲田大学(3人)、法政大学(3人)、中央大学(2人)、東京芸術大学(10人)

平山郁夫氏 講演



《 講演骨子 》
1. 多様な文化/価値観を柔軟に受け入れることで 社会は発展してきた。歴史的に見ても排他主義/原理主義は紛争の原因である。

2. 日本は過去の問題から、人道支援は誤解される。 一方、ODA(資金提供)では自国の理念は伝わらない。

3. よって、文化支援を通じて日本ならではの世界貢献をするべきである。文化支援で日本がこれまで恩恵を受けてきた国々に恩返しをしたい。

《 学生とのQ&A 》
Q1.文化財の「見る」/「守る」の違いは?
A1.政情不安の貧困地域では文化財保護どころではない。
彼らを保護し、彼らにプライドを持たせ、自力で文化財保護に取り組ませる支援が必要。この点、今回のサムスン支援のプロジェクトは私の理念に合致するものである。

Q2.西洋と東洋の文化財保護の違いは?
A2.日本では「はかなさ」を重視し、「現状維持」が基本。西洋は「永遠美」で完成直後の「復元」が基本となっている。

Q3.日本の美術品の海外流出について?
A3.日本で保存したいと思う気持ちの反面、世界に日本の素晴らしい作品を見てほしい。人類共通の財産として保護していきたい。

北京大学の学生との交流風景

中国における文物保護の
現況について受講

北京大学学生と文化交流
/国際交流について討議


考古学博物館で大学教授
から説明を受ける

東京芸術大学の学生は
文化財保護の専門討議


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