スマホで動画の容量を圧縮するには? 圧縮せずに共有したい場合の方法も紹介
2024-01-01
スマホで撮影した動画のデータ容量が大きく、スマホの容量を圧迫してしまう場合があります。スマホで動画を撮影する機会が多いのであれば、撮影した動画の容量を圧縮する方法を把握しておくのが望ましいでしょう。また、撮影した動画を家族や友人と共有する際に、圧縮せずに共有するための方法も知っておくと便利です。
本記事では、スマホで動画の容量を圧縮する方法や、動画を圧縮せずに共有する方法などをご紹介します。
目次
スマホで動画の容量を圧縮するには
スマホで動画の容量を圧縮する方法を、撮影前と撮影後それぞれで解説します。
撮影前に容量を圧縮する方法
撮影前に容量を圧縮する方法は、主に以下のとおりです。
● 解像度を下げる
● ビットレートを下げる
● フレームレートを下げる
解像度を下げる
解像度とは、画像を構成する点の数(画素)の密度を指します。点の数が多いほど、より解像度が高く、拡大した際に画像が粗くなりづらくなります。
動画全体の解像度を下げて画質の密度を減らすことで、動画の容量を小さくできます。
ただし、解像度を下げすぎると画質が粗くなる可能性があるため注意しましょう。
ビットレートを下げる
ビットレートとは、動画の1秒当たりのデータ量を示す値です。bpsという単位で表され、たとえば100bpsの場合は、1秒間に100ビットのデータを送受信できます。
ビットレートが高いほど、データ量が多く高画質な動画になるため、ビットレートを下げると相対的に動画の容量を圧縮することが可能です。
フレームレートを下げる
フレームレートとは、1秒間に使用される画像数(コマ数)を示す値です。フレームレートが高いほど、動画がなめらかに再生されます。
フレームレートを下げると、動画が多少カクつく可能性はあるものの、動画の容量を圧縮できます。
撮影後に容量を圧縮する方法
撮影後に容量を圧縮する方法は、主に以下のとおりです。
● 動画の不要部分をカットする
● 圧縮率の高いファイル形式に変換する
● 圧縮率の高い規格に変換する
● 音声ファイルを削除する
● GOPの値を高く設定する
動画の不要部分をカットする
撮影した動画のすべてを残す必要がない場合は、不要な部分をカットすると良いでしょう。動画全体の長さが短くなることで、動画ファイルの容量も小さくなります。
動画のカット・トリミング編集機能は、iPhoneの場合はスマホ本体に搭載されているため、専用のアプリを使用せず手軽に試せます。Androidでは、「Googleフォト」のアプリから動画のカット・トリミングが可能です。
圧縮率の高いファイル形式に変換する
動画のフォーマットにはさまざまなものがあり、圧縮率が高ければ、その分動画のファイルサイズが小さくなります。
ファイル形式には「.mp4」「.mov」「.wmv」などがあり、動画編集アプリを使用すると変換が可能です。
ただし、「.mov」はアップル製品、「.wmv」はWindowsのみの対応となっているため、注意しましょう。
圧縮率の高い規格に変換する
動画にはさまざまな規格があり、規格によって圧縮率も異なります。ファイル形式と同様に、動画編集アプリを使用し、より圧縮率の高い規格に変換すれば、動画の容量を軽くできます。
動画の容量を軽くしたいときにおすすめなのは、「H.265」と呼ばれる規格です。「H.265」は現在もっともメジャーな「H.264」の次世代規格で、容量を「H.264」の半分程度にまで圧縮できます。
音声ファイルを削除する
動画ファイルは、映像ファイルと音声ファイルで構成されています。撮影した動画の音声ファイルがなくても問題ないのであれば、音声ファイルの削除によって容量を圧縮できます。
音声ファイルの削除は、動画編集アプリで行うことが可能です。
GOPの値を高く設定する
先述したように解像度を下げると、動画の画質が粗くなってしまう可能性があります。動画の画質を下げたくないときにおすすめなのは、GOP(group of pictures)という圧縮技術の設定を変更する方法です。
GOPは特殊な圧縮技術で、GOPを高く設定すれば、画質の劣化を軽減させたうえで容量を小さくできます。GOPの値は、パソコンの圧縮ソフトや動画編集アプリで設定可能です。
動画は圧縮して保存するほうが容量も減るため便利ですが、家族や友人などに動画を共有したい場合は、圧縮をしたくないケースもあります。
動画を圧縮せずに共有するための主な方法は、以下のとおりです。
● AirDrop/Quick Share※を使う
● Dropboxを使う
● Googleドライブを使う
● YouTubeの限定公開を利用する
AirDrop/Quick Share※を使う
iPhoneならAirDrop、AndroidならQuick Shareを使うことで、周囲にいる人と簡単に動画を共有できます。
AirDropの場合、写真ライブラリを開き、共有したい動画を選択します。画面左下の共有マークをタップし、「AirDrop」から共有したい相手の連絡先もしくは端末をタップすれば、動画を共有できます。
Quick Shareの場合は、フォトギャラリーを開いて共有したい動画を選びます。画面下の「共有」ボタンをタップし、「Quick Share」を選択します。近くにあるスマホが送信先の候補として表示されるため、送りたいデバイスをタップし、受信側が共有を承認すれば共有可能です。
また、動画を受信する端末がAndroidの端末以外の場合にも、URLやQRコードを生成してファイルを共有することが可能です。
なお、AirDropやQuick Shareを利用するためには、送信・受信する側の双方が事前にデバイス上で設定を済ませておく必要があります。
※「クイック共有」はGoogleのニアバイシェアと統合し、「Quick Share」になりました(2024年4月18日以降、順次One UIアップデートで更新されます)
Dropboxを使う
Dropboxに動画をアップロードするという方法でも、動画を圧縮せずに共有可能です。
アップロード先のURLを共有すれば、近くにいる友人以外にも動画を共有できます。
Basic版では2GBまで無料で利用できますが、それ以上の容量の動画をアップロードしたい場合は有料版を利用する必要があるため注意しましょう。
Googleドライブを使う
Googleドライブに動画をアップロードする方法でも、Dropboxと同じような形で圧縮なしの動画を共有できます。
同じGoogleが提供するGoogleフォトでも動画のアップロードは可能ですが、動画は圧縮されてしまいます。そのため、圧縮なしの動画を共有したい場合はGoogleドライブを利用しましょう。
YouTubeの限定公開を利用する
動画ファイルそのものを共有するのではなく、ネットに動画をアップしてURLを共有する方法があります。
動画共有サイト「YouTube」に動画を限定公開でアップすることで、URLを知っている友人のみ閲覧することができます。
「YouTube」は、4Kまでの動画に対応しているため、再生時に画質を「高画質」にすれば、画質を落とさず動画を閲覧することができます。
状況に応じて適した形で動画の圧縮を行おう
動画の圧縮を行う方法はさまざまありますが、どのような形で圧縮すべきかは、状況によって異なります。
場合によっては、解像度を下げないまま動画を共有したいときもあります。そのようなケースに備えて、AirDrop/ニアバイシェアを使う方法やGoogleドライブを使う方法など、動画を圧縮しないで共有する方法もあわせて把握するのがおすすめです。
動画を共有するならGalaxyのフラッグシップスマートフォンがおすすめ
スマホの買い替えを検討している方で、家族や友人と動画を共有する機会が多いのであれば、Galaxyのフラッグシップモデルである「Galaxy S23シリーズ」、「Galaxy Z Fold5」、「Galaxy Z Flip5」がおすすめです。
Galaxyには「Quick Share」機能があり、端末同士でかんたんに動画の送信や、URLやQRコードを利用した共有が可能です。バッテリーが大容量のモデルもあるため、動画の容量も気にせずに送受信ができます。
また、「Galaxy S23シリーズ」では、夜景に特化した「ナイトグラフィー」機能を搭載しているので、暗い中でも色彩豊かな動画を撮影可能です。広角カメラの画素数は約5,000万もあるため、クオリティの高い動画撮影ができるでしょう。
「Galaxy Z Fold5」には、進化したスマートOIS(光学手ブレ補正)とVDIS機能(デジタル手ブレ補正)が搭載されており、手ブレの心配がありません。ノイズを最小限に抑えたうえで、夜間でも高画質で鮮明な動画を撮影できるのも魅力です。
「Galaxy Z Flip5」は、様々なシーンで活用できるハンズフリーカメラを搭載しているため、これまでのスマホでは撮影できなかったような、斬新な角度での動画撮影も可能です。アウト(メイン)カメラに搭載された「ナイトグラフィー」機能によって、夜間でもキレイに撮影ができます。
※記事内で使用されている画像はイメージです
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