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新聞雑誌広告紹介(2005年)
2005年のブランディング広告は、「家族のあり方」というものを再度見直すきっかけを訴えることができたらという想いから企画がスタートしました。近年忘れられかけている家族の大切さや親子のきずな、明るい家族像というものをどう表現するか、どう伝えるか、クリエーターやスタッフから様々な意見が飛び交いました。 そして、最終的にたどりついたのが、「家族のほほえみ」でした。
       
2005年5月 ロシア編
2005年6月 フランス編
2005年7月 アメリカ編
2005年8月 中国編
       
 
クリエーターの声
今回サムスンの広告のトータルディレクターを務めてくださった眞木準氏からのメッセージです。
「シアワセ」送るメッセージ。

眞木準氏(クリエイティブ・ディレクター)
ロンドンのトラファルガー広場で、サムスンの大きなビルボードを目にしたことが、あります。 ニューヨークでは、ホテルのTVをつけるととても洒落たサムスンのCMが流れていました。 ペルーのマチュピチュを訪れた友人が「空港ですごく面白いサムスンの看板みたよ」と話してくれました。

もはやサムスンは、世界企業であることは、まぎれもない事実です。国境をこえ、地球上のさまざまな国で人々の暮らしとビジネスを支えているグローバル・カンパニーです。

ボーダレスという言葉は、IT用語を超え、これからの世界が目指さなければならないキーワードになりました。しかし、日本では、いまひとつサムスンの認知が高いとはいえません。

そこで、今年のコミュニケーション活動の一環として、サムスンの心を、企業メッセージとして知っていただくキャンペーンが企画されました。それが「シアワセはシワとアセでできている。」のキャッチフレーズのもと、「ほほえみファクトリー」として家族の幸福こそ人間の幸福だ、というメッセージです。いま、世界が日本が抱えている問題をのりこえるには、もういちど家族というあたたかくやさしい関係を見直すことが、重要だという基本的な価値観から、それは出発しています。

昨年、世界的な作曲家の三枝成彰氏とタイ・カンボジア国境のカオプラヴィーハンを旅し、地雷除去支援のボランティアを取材し、作詞作曲するという活動を通じ、TV番組に出演いたしました。曲は「ピース・ロード」という歌になり、今夏7月にコロムビア・レコードからリリース予定です。この時も、タイの子供たちやそのご両親たちに会い、つらい環境の中でもけなげに笑顔をうかべる家族という大切なものに心動かされました。実は、この支援をしているのが、日本サムスンでした。

家族の「シアワセ」は、何もせず、ただ待っているだけではやってこない。でも一本のシワと一筋のアセを流しながら努力をすれば、ほほえみは必ずやってくる。それは、サムスンの歩む姿そのものとオーバーラップします。

今回の広告撮影のために、サムスンのマーケットでもある、ロシアの家族、フランスの家族、アメリカの家族、中国の家族のオーディションをしましたが、なかなか大変でした。合計1000人には、会ったと思います。

その中で選びぬかれた家族の笑顔たちが、すこしでも読者の心をあたたかくやさしいものにしてくれればと願います。キャンペーンは5月から始まり、読者から多くの「あたためーる」が届くことを待っています。
 
今回サムスンの広告のアートディレクターを務めてくださった戸田正寿氏からのメッセージです。
「家族のシアワセ」をデザインする。

戸田正寿氏(アートディレクター)
サムスンが伝えたいと思っている家族の幸せや笑顔をどうデザインするか、当初かなり悩みました。なぜサムスンがこのような広告を出すのか、その理由を自分の中できちんと整理できていなかったからです。

サムスンはいまやグローバルに展開する大企業で、欧米やアジアでは先進的なデザインが高く評価されています。そんな企業であれば、もっと洗練されたスタイリッシュなイメージを求めた方がいいと思ったのです。

しかし、サムスングループ全体が、「人」のつながりや幸せを追求するという一つの共通のミッションでつながっていることを知り、「ほほえみ」というコンセプトがとても自然に思えてきたのです。

デザインは、直球で勝負しました。 家族が仲良くシアワセそうに歩くというとても健康的なアクションで、家族の団らんを表現し、誰が見ても直感的に世界の主要都市をイメージできる象徴的なものを並べ、サムスンと世界をつなぐイメージを表現しました。

今回の撮影は、ハリウッドで行い、モデルさんも現地の様々な人種の俳優さんから選びました。モデル選びで一番苦労したのは、「シアワセ」の表情を見つけ出すことでした。人の表情の選定は、今回の広告の良し悪しが決まる一番重要な要素だったので、制作のなかでもっとも気を使った瞬間だったと思います。

オーディションでは、1,000名以上のモデルの中から、イメージとコンセプトに合うモデルを探し出し、カメラマンなどと意見を戦わせながら数人に絞りこみました。最終的に、「好み」ではなく「いい」表情を選んだことで、今回のキャスティングは私としては100%満足のいくものになったと思います。

衣装はハリウッドの映画などで通常着用されてなじんだものから選び、照明もあえて室内のものを使用し、現実よりもリアリティあふれるビジュアルに仕上げました。今回は、新聞にも広告が出ていますが、新聞の紙のなんともいえない質感だからこそ伝わってくるリアリティがどのように醸し出されるか、そして私がデザインした「家族のシアワセ」がみなさんにどのように伝わるか、とても楽しみです。

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