Androidスマホのメモリとは?ストレージとの違いやメモリ不足の解消方法を紹介

2023-12-01

Androidスマホを使用していて「メモリ」という言葉が気になった方もいるのではないでしょうか。

メモリは、一時的にデータを保存するための記憶装置です。

効率的に処理を行うために使用され、大容量のメモリを搭載しているスマホほど快適な動作が期待できます。

本記事ではスマホのメモリとは何か、メモリ使用量の確認方法、メモリ不足を解消する方法などを紹介します。

目次

スマホのスペックに記載されるメモリとは?

メモリは、さまざまな処理を実行するために一時的にデータを保存する記憶領域のことです。「RAM(Random Access Memory)」と表記されることもあり、単位としては、GB(ギガバイト)が主に使用されます。

メモリは、スマホのCPUがアプリやタスクを実行する際に、必要なデータへ素早くアクセスするために使用されます。あくまで一時的にデータを保存するための記憶領域であり、長期的なデータの保存はできません。

メモリの役割は机に例えられることが多いです。たとえば勉強や仕事をする場合、小さな机よりも大きな机のほうが資料をたくさん置いたり文房具を置いたりできるため、よりはかどります。

メモリも同様に、大容量のメモリを搭載しているほど、たとえば複数のアプリを同時に起動させたときでも、軽快に動かすことが可能です。

また、負荷の高いゲームを行う場合は、快適に操作するためにはメモリ容量が必要となるため、ゲーミングスマホとして利用する場合も、大容量メモリを搭載している機種がお勧めです。

メモリとストレージの違い

スマホの記憶領域としては、「ストレージ」というものもあります。ストレージは、写真や動画、アプリなどのデータを、長期的に保存するための記憶領域です。

メモリが机の上の作業スペースのようなものであるのに対し、ストレージはファイルや書類をしまっておくための引き出しのようなものと言えます。大容量のストレージを搭載しているスマホほど、より多くのデータを保存することができます。

スマホでメモリ不足が起きるとどのような影響がある?

スマホでメモリ不足が起きると、以下のような影響が生じる可能性があります。

● スマホの動作が遅くなる
● アプリの立ち上がりが遅くなる
● Webページの読み込みが遅くなる
● アプリが落ちる、アプリがフリーズする

メモリが不足すると、スマホの動作が遅くなったり、アプリの立ち上がりが遅くなったりと、何をやるにももたつきが発生します。メモリの不足を感じた場合には、後に紹介する対処方法を実行するなど、対策を行いましょう。

Androidスマホでメモリ使用量を確認する方法

Androidスマホでのメモリ使用量は、開発者向けオプションにあるメモリに関する項目から、平均メモリ使用量の確認が可能です。

開発者向けオプションは以下の手順で開くことができます。

1. 設定から「ビルド番号」を探す
2. 「ビルド番号」を7回タップ
3. 前の画面に戻ると、下の方に「開発者向けオプション」が表示される

「ビルド番号」は、設定の「端末情報」や「デバイス情報」にあります。Galaxyスマホの場合は、「設定」 >「端末情報」>「ソフトウェア情報」>「ビルド番号」でビルド番号が表示できます。

ビルド番号を7回タップすると、「You are now a developer!」というメッセージが表示され、開発者向けオプションが有効になります。前の画面に戻ると、下の方に「開発者向けオプション」が表示されているため、タップして進み、メモリに関する項目から「平均メモリ使用量」を確認しましょう。

表示されている平均メモリ使用量が高い場合、メモリが圧迫されて不足していることを意味します。メモリ不足が起きると処理速度が低下するため、効率的に処理ができるようにメモリ不足を解消する必要があります。

Galaxyでは「バッテリーとデバイスケア」で確認も可能

Galaxyのスマホでは設定の「バッテリーとデバイスケア」から、メモリの使用状況の確認が可能です。下記の手順で確認してみてください。

1. 「設定」アプリを開く

2. 「バッテリーとデバイスケア」をタップ

3. デバイスケアの画面が表示され、メモリの使用状況が確認できる

Androidスマホでメモリ不足を解消する対処方法

Androidスマホでメモリ不足を解消する対処方法としては、次の3つが挙げられます。

● アプリのキャッシュを削除する
● アプリを終了する
● 仮想メモリを使用する
● バックグラウンドで動いているアプリを停止する
● スマホを再起動する
● アプリやOSをアップデートする

アプリのキャッシュを削除する

メモリ不足の解消方法としては、アプリのキャッシュ削除が有効です。

キャッシュとは、アプリ終了時の設定や状況などを保存しておくデータのことを指します。アプリ終了時の設定や状況をキャッシュデータとして保存し、次回アプリを起動した際にキャッシュデータから呼び出すことで処理時間を短縮することが可能です。

ブラウザのキャッシュをイメージするとわかりやすいでしょう。ブラウザではアクセスしたページのデータをキャッシュデータとして保存します。再び同じページにアクセスする場合、キャッシュからページのデータを読み込むことで、アクセスするたびにデータを読み込む場合よりも短時間での表示が可能です。

読み込みなどの時間を短縮できる一方で、キャッシュが増えるとアプリの動作が遅くなるため、定期的にキャッシュを削除しましょう。

Androidスマホのキャッシュはアプリごとに削除する必要があり、詳しいキャッシュの削除手順はAndroidのバージョンや機種により異なります。

Galaxyスマホでは基本的に、「設定」アプリから「アプリ」を開き、キャッシュを削除したいアプリを選択または検索します。該当のアプリを選択したら「ストレージ」をタップし、画面右下の「キャッシュを削除」をタップすることでキャッシュの削除ができます。

アプリを終了する

アプリを終了することで、メモリ使用量を減らすことができます。

画面下部に「戻る」「ホーム」「タスク管理」の3つのボタンがあるナビゲーションバーが表示されている場合には、三本線や四角のマークの「タスク管理」のボタンをタップすると、今開いているアプリの一覧が表示されます。

ナビゲーションバーを使用しない「ジェスチャー操作」に設定している場合は、画面下部を上へ向かってスワイプし、画面の中央付近で止めることで、今開いているアプリの一覧を表示できます。

アプリの一覧画面で、アプリを上へ向かってスワイプすると、アプリを終了できます。「すべて閉じる」などのボタンから、今開いているアプリを全て終了することも可能です。

仮想メモリを使用する

Androidスマホのなかには、ストレージの一部を「仮想メモリ」として使用できる機種も存在します。

Galaxyでも、対応機種で「RAM Plus」が利用可能です。ストレージの空き容量を使用して、仮想メモリが提供されます。「バッテリーとデバイスケア」の画面から「メモリ」>「RAM Plus」と進むと、仮想メモリの設定が可能です。

なお、仮想メモリを使用する場合、保存用のストレージ領域が減るため、ストレージ領域の確保したうえで仮想メモリを利用しましょう。

バックグラウンドで動いているアプリを停止する

Galaxyのスマホでは、「バッテリーとデバイスケア」から、バックグラウンドアプリを停止できます。

「バッテリーとデバイスケア」の「メモリ」の項目に進むと、「今すぐ確保」のボタンから、バックグラウンドアプリを停止して、メモリを確保することが可能です。

なお、除外するアプリを事前に選択しておいてから、バックグラウンドアプリを停止することもできます。

スマホを再起動する

メモリ不足はスマホを再起動することで解消される可能性があります。アプリの終了だけではメモリ不足が解消しない場合は、再起動することをお勧めします。

Androidスマホでの再起動は、電源ボタンを30秒ほど長押しすると可能です。なお、画面上に再起動アイコンが表示される場合はタップする必要がある機種もあります。

Galaxyスマホの場合は、以下の手順で再起動します。

1. 電源ボタンと音量下げるボタンを同時に7秒以上長押しする
2. 電源メニューが表示されても電源ボタンと音量下げるボタンを押し続ける
3. 電源メニューが消えたことを確認してからボタンから指を離す
4. 強制的に再起動が始まり10秒程度で端末が起動したら完了

機種によってボタンの位置が異なるため事前に確認のうえ再起動を試しましょう。

アプリやOSをアップデートする

アプリやOSをアップデートすることで最適化され、メモリ不足が解消される可能性もあります。

アプリのアップデート有無を確認または更新する方法は下記の手順で可能です。

1. 「Google Play」を開いて右上のプロフィールアイコンをタップ
2. 「アプリとデバイスの管理」をタップ
3. 「アップデート利用可能」で、アプリを更新するか、特定のアプリを更新する

GalaxyスマホでのOS(ソフトウェア)更新は、下記の手順で可能です。

1. 「設定」アプリを開き「ソフトウェア更新」をタップ
2. 「ダウンロードおよびインストール」をタップ
3. 「インストールを予約」もしくは「今すぐインストール」をタップ

すでに最新のソフトウェアに更新されている場合は、「ソフトウェアは最新です。」と表示されるため確認してみましょう。

メモリ容量を確保して快適にAndroidスマホを使おう

メモリは一時的な記憶領域のことで、処理を実行する際にデータを一時的に保存するために使用されます。大容量のメモリを搭載しているスマホほど、効率的な処理が可能です。

メモリ不足を解消するためには、起動中のアプリの終了やキャッシュの削除、スマホの再起動や仮想メモリの使用などが有効です。Galaxyのスマホでは、「バッテリーとデバイスケア」からバックグラウンドアプリを停止することもできます。

ぜひ、メモリ容量を確保して快適にAndroidスマホを使いましょう。

大容量メモリ・処理性能を求めるならGalaxyスマホがおすすめ

快適な動作を実現する大容量メモリや処理性能を求めるなら、Galaxyスマホがおすすめです。Galaxyでは、以下のハイエンドモデルで8GB以上の大容量メモリを搭載しています。

モデル

メモリ

Galaxy Z Fold5

(2023年夏モデル)

12GB

Galaxy S23 Ultra

(2023年春モデル)

12GB

Galaxy S22 Ultra

(2022年春モデル)

12GB

Galaxy Z Flip5

(2023年夏モデル)

8GB

Galaxy S23

(2023年春モデル)

8GB

Galaxy S22

(2022年春モデル)

8GB

大容量のメモリに加え、処理装置であるCPUやGPUをはじめさまざまな機能が1つのパーツに集約されたスマホの頭脳となるSoC(System On Chip)にはそれぞれハイエンドクラスのチップを搭載しているため、サクサク快適な動作が期待できます。

「そろそろ機種変更をしても良いかも」と考えている方は、大容量メモリと高い処理性能で、サクサク快適に使えるGalaxyスマホをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

※記事内で使用されている画像はイメージです

伊藤浩一の写真 伊藤浩一の写真

執筆者

伊藤浩一

月間30万PVを超えるブログを運営。
発信力が強みのITライター。
ブログ「伊藤浩一のWindows Phone応援団(旧W-ZERO3応援団)」主宰。
モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行い、アクセス数は月間30万を超えるブログとなっている。WEBニュースへの寄稿、モバイル関連書籍の執筆など多方面で活動している。

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