課題
安全かつ使いやすいデバイスの発見
英国の鉄道システムの旅客数は年間約6%のペースで増加しており、今後25年間で倍増すると予測されているため、鉄道各社は混雑の激化に備えています。Abellioなどの鉄道事業者は、交通量を管理し、効率性を高める革新的な取り組みによって他社との差別化を図る必要があると考えていました。
モバイルデバイスは、このビジョンにおいて重要な要素です。駅員は、乗客のスマートカードが読み取れない場合や、乗客からの質問に対して、迅速に対応できます。また、作業員が携帯電話を使って線路上の放置物や危険物について連絡を取り合うことで、安全性を向上できます。また、技術者が回路図を迅速に見つけられるようになることで、簡単に修理作業ができるようになります。
ロンドン、バーミンガム、スコットランドの鉄道会社は、以前から従業員の業務効率化と生産性向上を目的としてモバイルデバイスを支給していました。しかし、小規模な鉄道ITチームは、デバイスの使用率が低いにもかかわらず、デバイスの導入と保守に多くの労力を費やしていました。
結果として、IT部門のモチベーションは低下しました。従来、デバイス導入時は、ユーザーの役割ごとに別々の設定が必要だったため初期設定と登録に多くの手作業が必要でした。デバイスが現場に導入されると、IT関連の問題が急増しました。ユーザーがデバイスをアップデートしてないことに起因したり、想定より早く新しいオペレーションシステムをダウンロードしたためにアプリへアクセスができなくなってしまうケースもありました。このように一貫性が欠如していたことにより、ITチームは多忙を極め、運用面でも問題が発生する可能性が高まってしまいました。例えば、電話が使えない状態の運転士は列車を動かすことがでないこともありました。
IT部門を離れ、現場に出たAbellioのモバイル化は、さらなる課題に直面しました。
- 従業員の多くは遠隔地で働いており、離職率も高いです。そのため、従業員が新しいデバイスを必要としたり、修理が必要なデバイスを持っていたりすると、長時間待たされることがよくありました。デバイスが正常に動作しないと、通信障害が発生し、問題や遅延につながる可能性がありました。
- 利用率は低く、数百台のスマートフォンが配布されず、使用されていませんでした。既存の管理ツールでは、デバイスとその使用状況を十分に把握できませんでした。Abellioは、デバイスの使用率を最大化するとともに、管理資産と企業情報損失を最小限に抑えたいと考えていました。
「モバイル分野は、ユーザー体験を向上させ、従業員が業務に必要なツールを確実に利用できるようにするために特に重要だった。最大の課題の一つは、比較的小規模なチームで、小規模なITチームでは、大規模なモバイル環境を管理することが非常に困難だったことです。」と、Abellio Greater AngliaのIT責任者であるヒメシュ・パテル氏は述べています。
フランチャイズ各社は、タブレットやスマートフォンを大規模に導入、管理、サポートする手間を最小限に抑え、業務効率化を図りたいと考えていた。一方、鉄道のITチームは、他の業務に注力したいと考えていた。