スマホを使った動画の撮り方は? 撮影のポイントや便利な機材などを解説

2024-01-01

スマホは標準インストールされているカメラアプリを起動すれば、手軽に動画を撮影できます。今よりもクオリティの高い動画を撮影できるようになりたい方は、撮影のポイントや便利な機材などを知っておくと良いです。

本記事はスマホを使った動画の撮り方や撮影のポイントなどを解説します。

目次

スマホを使った動画の撮り方

スマホは標準インストールされているカメラアプリで動画を撮影できます。AndroidスマホとiPhoneの動画の撮影方法を順番に解説します。

Androidスマホの動画の撮り方

Androidスマホは機種によって撮影方法が多少異なります。撮影方法の詳細はメーカーの公式サイトや説明書などからご確認ください。

例として「Galaxy S23」で動画を撮影する手順は以下の通りです。

1. ホーム画面の「カメラ」アプリを起動する
2. カメラモードで「動画」を選択する
3. 被写体にカメラを向ける
4. 画面下部のシャッターボタンをタップすると動画の撮影開始
5. 画面下部のシャッターボタンを再びタップすると撮影終了

なお、「Galaxy S23」は撮影中に一時停止ボタンを押すと撮影が一時中断され、録画ボタンを押すと再開する機能が付いています。

iPhoneの動画の撮り方

iOS16以降のiPhoneで動画を撮影する手順は以下の通りです。

1. ホーム画面の「カメラ」アプリを起動する
2. 「ビデオ」モードをタップする
3. 画面の撮影ボタンをタップするか、音量ボタンのどちらかを押すと撮影開始
4. 画面の撮影ボタンをタップするか、音量ボタンのどちらかを押すと撮影終了

iPhoneの場合、画面をタップしなくても、音量ボタンを押すだけで撮影の開始や終了が行えるので、片手で動画の撮影が始められます。

動画撮影のポイント

動画撮影のポイントは以下の通りです。

● 被写体にピントを合わせる
● 手ブレを抑える
● カメラワークを意識する
● 解像度を変更する
● 明るさを調整する
● アスペクト比を考える
● 撮影モードを決める
● バッテリーやストレージの空き容量を確認しておく
● 音声を拾う方法を考える

上記のポイントを順番に解説します。

被写体にピントを合わせる

撮影したい動画のテーマにもよりますが、基本的にメインの被写体にピントが合っていないと見づらい動画が撮影されます。

ピントとは焦点を指し、スマホはカメラに映ったいずれかの被写体に対して焦点を合わせます。焦点が合った被写体ははっきりと描写されますが、ほかの部分はややぼけて撮影されるため調整が必要です。

ピントはスマホの画面を操作すれば調整が可能です。Android 11以降のAndroidスマホの場合は、ピントを合わせたい場所を長押しするとピントや自動露出を固定できます。

なお、被写体との距離が変わるとピントがずれる可能性があるので、撮影中は被写体との距離を維持しましょう。

手ブレを抑える

撮影時に手ブレが起きると被写体のピント合わせができず、ぼやけてしまったり、酔いやすくなったりします。とくに歩きながらの撮影やスポーツなど体を動かしながら撮影する場合、手ブレが大きくなりやすいため注意しましょう。

手ブレを抑えるコツは、スマホやカメラを両手でしっかりと持つ、脇を締めて腕を体に固定するなどの持ち方を工夫する方法があります。また、手ブレが目立ちやすいズーム撮影は控える、歩きながら撮影しない、短時間であれば息を止めるなども効果的です。

ほかにも、三脚のような手ブレ対策ができる機材を活用する、手ブレ補正機能を搭載した機種を使用して撮影するなども検討すると良いでしょう。

カメラワークを意識する

カメラワークとは、撮影時にカメラの動きで迫力や臨場感などを演出して魅力的にする表現方法です。

たとえば、カメラを上下に振るカメラワークはティルトと呼ばれます。テンションの低下や落ち込む表現をしたいときに、カメラを下向きに動かして目線の動きを表現します。逆にカメラを下から上向きにすると前向きな姿勢や希望を表現できるカメラワークです。

ほかにも、被写体に近づいて強調したいときにはズームイン、被写体から離れるときや全体像を見せたいときにはズームアウトなども簡単にできるカメラワークのひとつです。

ピンぼけした状態からピントを合わせると、メインとなる被写体に視線を誘導できるほか、主人公が意識を取り戻したような演出もできます。

カメラワークを意識して撮影すると印象が大きく変わるためぜひ試してみてください。

解像度を変更する

解像度とは、1インチあたりに含まれているピクセルの数で「ppi(pixel per inch)」や「dpi(dot per inch)」という単位で表されます。動画がどのくらい鮮明かつリアルに見えるかの指標になる数値です。

現在使われている動画の解像度は、HD(1280×720)、フルHD(1920×1080)、4K(3840×2160)などが多いです。

基本的に、ピクセルの数が多いほど解像度は高く、解像度が高くなるに比例してファイルのサイズが大きくなります。

動画配信サービスによってはアップロードできるファイルのサイズに上限があり、高解像度・高画質で長時間撮影した動画のファイルはアップロードできない場合があるので注意しましょう。

なお、解像度は撮影後の編集で変更できますが、手間が増えるのでなるべく撮影前に決めておくと良いです。

明るさを調整する

スマホによっては撮影時に明るさを調整可能です。被写体の後ろに太陽光や照明などの光が当たっている状況を逆光と呼び、被写体の表情が暗くなる場合があります。

被写体が暗いと何を映しているのか分からない動画になる可能性が高いです。動画撮影のプロは照明やレフ板などを用意して被写体を明るくしますが、常に照明を持ち歩くのは難しいです。被写体が暗くなりそうな撮影時にはスマホの設定を変更しておきましょう。

アスペクト比を考える

アスペクト比とは、画像の縦横比率を示す数値です。「数字:数字」の表記で比率を示しており、左の数字が横を、右の数字は縦の比率を指しています。たとえば、16:9は現在一般的なハイビジョンテレビのアスペクト比で、横に長い長方形の映像が撮影できます。

スマホの機種にもよりますが、基本的に縦に持って撮影すると縦長の動画に、横に傾けて撮影すると横長の動画を撮影できます。

動画配信サービスによって最適なアスペクト比は異なり、たとえばInstagramやTikTokなどに投稿する場合は9:16のような縦長の動画が、YouTubeやFacebookに投稿する場合は16:9のような横長の動画がおすすめです。

アスペクト比がマッチしない動画を投稿すると、動画の表示が小さくなったり、無駄な余白が表示されたりするので、SNSなどに投稿する場合は最適なアスペクト比に合わせておきましょう。

撮影モードを決める

スマホの機種によって異なりますが、動画撮影時にモードの切り替えが可能です。

たとえば、「Galaxy S23」にはプロ動画モードがあり、フラッシュの切り替えやアスペクト比の変更だけでなく、ISO値の設定や、シャッタースピードの調整、露出補正などを細かく決められます。

ISO値やシャッタースピード、露出補正を調整すれば夜景や逆光でもキレイな動画を撮影可能です。プロ動画モード以外に食事やパノラマ、ハイパーラプス、スローモーションなど、さまざまなモードが用意されているので、撮影シーンに合ったモードを選択しましょう。

バッテリーやストレージの空き容量を確認しておく

動画の撮影時間や画質によっては、バッテリーやストレージの空き容量が足りなくなる可能性はあります。

万が一の事態に備えて、撮影前にスマホを十分に充電したり、モバイルバッテリーを用意したり、ストレージの空き容量を確認しましょう。また、スマホによってはSDカードを挿入できる機種があるので、容量不足に備えて予備のSDカードを用意しておくと良いです。

音声を拾う方法を考える

機種によって位置は異なりますが、スマホは音声録音マイクが付いているので、映像と一緒に音声も録音できます。

ただし、被写体以外のほかの音も一緒に拾ってしまうので聞き取りにくくなる可能性があります。また、スマホの持ち方によってはマイクを指で塞いでしまうケースもあります。

そのため、撮影中は持ち方に注意する、あるいは別にマイクを用意して被写体の音を拾うなどの方法も考えてみましょう。

動画撮影に便利な機材

動画撮影に便利な機材は以下の通りです。

● 三脚
● 自撮り棒やジンバル
● 照明
● マイク

上記を順番に解説します。

三脚

スマホでの撮影は手ブレが起きやすく、手に持ったまま撮影を続けると揺れが激しい動画になる可能性があります。両手で構えて持てばスマホの手ブレを抑えられますが、身体に負担がかかってしまい長時間の撮影には不向きです。

移動せずに撮影する場合は、スマホで使用できる三脚を使ってみましょう。スマホがしっかりと固定されるので手ブレが起きず、持つ必要がないので長時間の撮影も行えます。

自撮り棒やジンバル

スマホを手に持って撮影したい場合は自撮り棒やジンバルなどが役立ちます。

概要

役立つ撮影シーン

自撮り棒

先端にスマホを装着できる棒状の器具で手元にシャッター機能が付いている場合がある

自撮り撮影や複数人での集合写真など

ジンバル

歩きながらの撮影でも大きなブレを補正する道具

観光地の街歩きや移動している被写体に並走したい場合など

自撮り棒やジンバルを使うと、撮影時の負担軽減に役立ちます。ただし、手に持ちながら撮影したり、移動したりする際は、周りに迷惑がかからないように注意しましょう。

照明

逆光により被写体が暗い場合は、被写体の前や斜め前から照明を当てると良いです。たとえば、スマホ撮影用の照明スタンドを活用すれば、常に被写体の前から光が当たるので顔の印象を明るくできます。

ただし、光の当て方によって仕上がりは異なるため、それぞれの特徴を把握しておくと良いです。

概要

順光

被写体の前から光が当たる状況

色や形が正確に描写できる

逆光

被写体の後ろから光が当たる状況

被写体は暗くなりがちだが、人物をふんわりとした雰囲気で撮影できる

サイド光

被写体の横から光が当たる状況

被写体の左右のいずれかに影が出るので、明暗がはっきりとした描写になる

マイク

動画を撮影していて音が録音しにくい場合は、スマホ専用のマイクを用意しましょう。ただし、マイクの種類によって使い方は異なるので、撮影したい動画のテーマに合ったマイクを選ぶと良いです。

概要

役立つ撮影シーン

ショットガンマイク

マイク正面の集音性能に優れており、小さい音もクリアに録音できるマイク

カメラを固定して撮影する場合や雑音が混じりやすい野外撮影など

ピンマイク

被写体の衣服に取り付けて、装着者の声をピンポイントで録音するマイク

カメラと被写体の距離が離れている場合や小声で話す撮影の場合など

差し込み式マイク

スマホの端子にさし込んで使用するので、初心者でも扱いやすいマイク

撮影用の荷物をコンパクトにしたい場合やスマホを持ちながら撮影する場合など

ハンドマイク

カラオケ用のマイクのように手に持って音を録音するマイク

インタビュー形式の動画やバラエティ風の動画を撮りたい場合など

マイクの種類によって使い方や撮影シーンが異なるので、自分の撮影環境に合わせたマイクを選びましょう。

撮影した動画は編集アプリを活用して加工しよう

撮影した動画は目的に合わせて、編集アプリを活用して編集や加工を行いましょう。たとえば、InstagramのリールやTikTokに投稿する際に、字幕やテロップ、トリミングなどの編集や加工をすると動画の内容がわかりやすくなります。

また、アプリによってはARフィルターやオーディオツール、音楽や音声なども動画に追加できるので、表現の幅を広げられます。

スマホでクオリティの高い動画を撮りたい場合は撮影前の準備が重要

スマホで動画を撮影する場合、下記のような撮影前の準備や設定が重要です。

● 被写体にピントを合わせる
● 解像度を変更する
● 明るさを調整する
● アスペクト比を考える
● 撮影モードを決める
● バッテリーやストレージの空き容量を確認しておく
● 音声を拾う方法を考える

スマホだけでもキレイな動画は撮影できますが、撮影場所 や環境によっては三脚や照明などを使うと、より高品質な動画に仕上がるので準備してみましょう。

動画撮影には「Galaxy S23シリーズ」や「Galaxy Z Flip5」がおすすめ

動画撮影には高性能なカメラや便利機能を搭載している「Galaxy S23シリーズ」や「Galaxy Z Flip5」がおすすめです。

下記の表は、「Galaxy S23シリーズ」のハイエンドモデル「Galaxy S23 Ultra」と「Galaxy Z Flip5」の性能をまとめたものです。

Galaxy S23 Ultra

Galaxy Z Flip5

本体ストレージ容量

256GB/512GB/1TB

256GB/512GB

メモリ

12GB

8GB

電池容量

5,000mAh

3,700mAh

画面サイズ

6.8インチ

6.7インチ

画素数(アウトカメラ)

2億画素

1,200万画素

F値

F1.7

F1.8

ズーム

光学ズーム:3倍・10倍

デジタルズーム:最大100倍

デジタルズーム:10倍

動画撮影に関する機能

プロ動画モード

OIS(光学手ブレ補正)

ノイズ低減機能など

ハンズフリーカメラ

OIS(光学手ブレ補正)など

「Galaxy S23 Ultra」はメインの広角カメラの画素数が2億画素もあり、秒間30フレームで現行のHDTVよりも解像度の高い8K UHD(7680×4320ピクセル)という超高画質の動画を撮影可能です。

また、強力なOIS(光学手ブレ補正)を搭載しているので、ジンバルがなくても歩きながらの撮影での手ブレを極力抑えられます。

「Galaxy Z Flip5」はディスプレイを折りたためるスマホです。折りたたむ角度を調整すれば、三脚なしでも自立させて動画撮影ができます。また、角度や持ち方によっては斬新なアングルからの撮影ができるので、SNSで映える動画の撮影をしたい方におすすめです。

キレイな動画を撮影できる高性能なAndroidスマホを探している方は、ぜひ「Galaxy S23 Ultra」や「Galaxy Z Flip5」をご検討ください。

※記事内で使用されている画像はイメージです

フリーランスライターの房野麻子氏 フリーランスライターの房野麻子氏

執筆者

房野麻子

大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。
その後、出版社に転職。
男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。
モバイル業界を中心に取材し、『ITmedia Mobile』などのWeb媒体や雑誌で執筆活動を行っている。

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